ナマコ先生
医学博士
ナマコ先生
- ご紹介
- 1952年 生まれ
1978年 某県立医科大学卒業
1981年 西日本で最初の食道静脈瘤内視鏡的塞栓療法を手掛け、その
後2000例以上の食道静脈瘤症例に内視鏡的治療を施行。
1991年 県では最初の腹腔鏡下胆嚢摘出手術を施行、
その後750例以上の腹腔鏡下手術を施行
- 書籍
- 著書多数
- ナマコ先生よりのメッセージ
- まず知ってほしいと思うのは、すべての病気には必ず原因があるということです。そして、「病気が治る」ということは、病気になった原因がなくなったときにもたらされるのです。しかし、現代医療(西洋医学)では病気という起きた現象だけを見る診断を頼りにして治療を行っています。病気になった原因を探ることはせずに、あくまで現象に対する治療をするのみなのです。これはガン治療においても例外ではありません。西洋医学では、人間の病気を、臓器や血液など物質的に見える部分の変化ととらえ、そこを治療すれば、病気は治ると考えます。しかも病名が同じであれば、治療する方法はどんな人に対してもほぼ同じになるのです。人それぞれ体の大きさも体力も性格も違います。病名が同じだから同じ処方はあり得ません。
- 末期ガン患者の治療を通じてガン発症の原因を追求してきました。そんな中、見えてきたのが「心」と「病気」の深い関係性です。
- 現代医療は、患者さんのそれまでの生活習慣やストレスなどに目を向けることはないのです。実際に治療を行っていくうちに、私はこの考え方はどこかおかしいのではないかと疑問を抱くようになりました。というのも、同じような症状で、同じような手術を施したガン患者さんでも、人によってその後の回復状態がまったく違うというケースがめずらしくありません。これらは西洋医学の考え方では説明がつきません。そして、しだいに私は病気の「内側」に目を向けていくようになったのです。病気の「内側」は目には見えません。人間の感性や感情、欲求といった心の部分ですね。これらに興味をもち、ガンになった患者さんをこのような視点で見ていくうちにいろいろなことが分かってきたのです。