2022年8月13日 仏教講座 静坐で人間の煩悩、すなわち怒り、悲しみ、妬み、恨みが消える
静坐で人間の煩悩、すなわち怒り、悲しみ、妬み、恨みが消える
◇静坐について
◇講師 僧侶名倉幹先生
◇中之島中央公会堂 中之島聞法会
◇静坐の効果
・最初は15~20分程度の短い時間でも頭がすっきりする。
・人間の煩悩、すなわち怒り、悲しみ、妬み、恨みなどが消える。
・静坐は人間の心を治める、精神の安定につながる。
・腰骨を立てて、上半身の力を抜くと頭が活性化する。
◇解説
・人間は脳を持っているがゆえに、自分の信じていることや違う考えを持つ人、或いは自分に都合の悪い人や、嫌いな人を批判したり排除したくなる。これが煩悩である。
・この煩悩を誰しもなくしたいと思うがなかなかなくせない。お釈迦さまも煩悩をなくそうとあらゆる修行をしたが結果的に人間から煩悩はなくせないということに気づいた。
・人間の宿命として煩悩はなくせないのならば、その煩悩を抱えたままでもいい。しかしその煩悩に振り回されないような生き方をするためにはどうすればいいのかと考えた。その方法は二つある。
・一つ目は人間は肉体という物質を持っている。その物質である肉体を修行によって極限まで追い込み、限界を超えたあたりで悟りを開けるのではないかと考え実践してきた。しかし結果的には煩悩を消すことはできなかった。そこで菩提樹の下で瞑想(座禅)を続けた結果、心の安定と平安を得るということに気づいた。お釈迦様は座禅・瞑想をされた。ここでいう静坐も本質は同じである。
腹式呼吸と静坐の組み合わせで脳をクリアーにできることを覚った。以来、瞑想・座禅・静坐など、やり方はいろいろあるが一日1回程度、もしくは朝晩に坐ることで、毎回頭をクリアーにして心を落ち着かせることができるようになった。
同時にこれが習慣化すると驚くべき効果が表れる。最初は腹式呼吸もままならないが、見よう見まねでいいので続けてみると脳がスッキリする感触を簡単に味わうことができる。
これはやろうと思えば誰でもできるので簡単であり、効果は大きいので実践の価値は大いに有る。
煩悩は脳の中、あるいは心の問題なので、そう簡単に取り去ることは難しいが、実は静坐という簡単な方法によって手軽にかつ誰でもいつでもお金もかからずに心の安定を得られる魔法の薬である。
◇いすに腰掛けての静坐の要領
(1).いすの前の方に浅く腰をかけます。ひざの間は握りこぶし二つほど。足をしっかり床につけます。
(2).腰をしっかり立てます。これが最も大事です。決してもたれません。この姿勢はいつでもどこでも常に保つ。
(3).親指をもう一方の手で握り、手を組みます。手のひらを下にしてももの上、下腹につけます。
(4).肩の力を抜き、首はまっすぐ、あごぐっと引きます。
(5).みぞおち(上腹)の力を抜く。上半身をやや少し前に倒す。
(6).目と口を閉じる。
(7).呼吸:鼻の穴から静かにそろそろと、長い時間吐き続けます。少し余裕を残して吐くのを止めると、息は鼻の穴からすっと一瞬で入ります。
息は吸おうとしなくても勝手に一瞬で入ってきます。そしてまた、そろそろと静かに鼻から長い時問吐き続けます。吐くのを止めると、勝手にすっと鼻から息が入ります。この繰り返しです。
(8).息を吐きながら、下腹(丹田)に力を入れます。
(9).静坐中は心は腹の力の上におく。一息一息に集中します。
親蓮坊 名倉幹