人間の森大学とは

人間の森づくりが私たちの目指す未来です

人間の森大学理念とは (目的)

理念 「人間の森づくりが私たちの目指す未来です」

各々がそれぞれの個性を活かし、それぞれの使命をまっとうしながら、全体として絶妙な調和を保っている。そのような人間の森をつくりたい。ご縁あった人々を通じて、新しい時代の新しい文明、人間の森づくりを目指すのがこの人間の森大学の使命である。そんな想いで、人間の森大学の理念を「人間の森づくりが私たちの目指す未来です」とした。仲間たちと共に、理念を語り、未来に夢を持ち希望を抱いて、人間の森づくりを目指し続けたい。

「これは決して夢物語ではない。私は具体的な構想として「人間の森文明」を提唱したいのである」

「必ず近い将来、この日本ならではの発想である、東西の融合文明が実現すると確信している。個々がそれぞれの使命をまっとうしながら、全体が絶妙な調和を保っている人間の森が、すぐそばまで近づいている。」

小野晋也先生は力強い言葉で「人間の森文明」を宣言されました。私たちは先生の想いに心から感動し、人間の森づくりのためにこのホームページから発信してまいりたいと考えています。

現在は混迷の時代

日本は高度成長期を終え失われた30年といわれる時代です。さらに武漢肺炎(新型コロナウイルス)が世界中を混乱に陥れ、第三次世界大戦も噂される時代になってしまった。まさに今、コロナ問題を契機に時代の大きな転換期となることでしょう。戦後、日本は経済大国として急成長し物質的に大変恵まれた環境となった。しかし多くの国民は精神的に自立できず、目先の利益にのみ翻弄し続けてきた。 政治を見ても大衆迎的なポピュリズム政治がまかり通り、結果的には近隣諸国における緊迫した外交問題に対しても信念を持った対応ができない国になり下がってしまった。国内においても多種多様な問題が山積している。これらの原因を追究してみると、その根本的原因とは人間の心の腐敗が問題ではないかと思われる。

今の日本人は本当に幸せなのだろうか、多くの人々の心が荒んでいる時代ではないだろうか。確かにお金と物はあっても、心の満足は得られない。そんな時代になってしまったのではないだろうか。そこで、具体的な構想として人間の森文明という新しい時代の社会モデル、すなわち文明理念を提唱されたのである。

人間の森文明とは何か。自然界の森の調和を目指す文明。

人間の森文明とは、21世紀初頭に当時衆議院議員であった小野晋也先生が提唱されたものである。人間の森文明とはいかなるものか、それは人間がもっと自然に学びつつ、人間相互の調和を追い求めていこうとする文明理念である。

自然の森に一歩踏み込んでみよう。そこにはさまざまな生物が生息している。高い木もあれば低い木もある。様々な草も生えていれば、土の中には何十万という菌も存在する。さまざまな動物や昆虫なども生きている。それぞれの命の役割を全うしつつ、全体が絶妙な調和を保っている。この自然界の森のような調和と、進化と変化を繰り返しながらも成長し続けるありかたを人間社会にも導入できないかと考え、そこから生み出されたのが「人間の森文明」なのだ。具体的に以下の6項目で説明してみる。

  • (1)自分の意志で生きていける社会
    それは、主体性(それぞれの個性)を互いに認め合って生きられる社会。人から指示されて動くのではなく、自らの意志で、やるべきことを考えて自主的に行動する社会のこと。
    例えばサラリーマンならば上司からの指示で動くことが多い。例えやりたくなくても、納得がいかなくても、上司の命令なのでしかたなくやる。これで本当に良いのか。私も長くサラリーマンを勤め上げてきた。上司からの指示に悩み続けた日々でもあった。しかし、不惑の歳に起業してからは自らの意志と判断で自由に生きている。サラリーマンの時よりも色んな意味で苦労も多いこともある。しかもすべては自己責任。しかし、今経営者になって20年。人から指示されることなく、自分の意志で考え行動できる人生に充実感を覚えている。主体的に生きるとは、それぞれの個性を認め合いながらも、自分は自分の意志で生きていける社会であるべきだと思う。
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  • (2)共に成長する社会。
    それぞれの成長をお互いに尊重し合える社会。
    今日よりも明日、明日よりは明後日、今年よりは来年。未来に向かって希望を持って成長し続ける社会。常に人間は進化と変化を繰り返しながら成長し続けて生きている。
    仲間たちと一緒に切磋琢磨しながら共に成長する幸せ。我が社では、24時間100km歩破チャレンジ大会という100kmという距離を徒歩のみで歩くという大会に毎年社員や多くの仲間たちと参加している。100kmの距離を24時間かけて歩くだけのことではあるが、その行程において必ずそれぞれの人生ドラマが生まれるのです。まさに人生の縮図のような時間です。「あいつには負けたくない」「先輩よりもっと早く歩きたい」「一番早くゴールしたい」時には、苦しくて「もう限界。もうムリだ・・・」と音を上げる。すると「リタイアしたらみんなに恥ずかしい・・・。オレは根性なしやと思われる・・・」などなど、苦しみの中で自分自身の強い心と弱い自分との葛藤を繰り返しながらひたすら歩き続ける。肉体の限界に達した時、一緒に歩いている仲間が「カバンを持ったろか・・・」と。「ありがとう。オレも頑張るわ・・・」そこに友情が生まれ、仲間と共に励まし合い、助け合い、支え合う。「一緒にゴールしてビールで乾杯しようぜ」と、みんなでひたすらゴールを目指す。まさに24時間100km歩破は、人生の縮図そのものなんですね。やがて夜が明けゴールする。一杯の缶ビールの味を満喫して仲間たちと抱き合う瞬間が来る。その瞬間のためだけに耐え続けているのだ。信頼できる仲間がいること、共に切磋琢磨しながらも成長できる仲間がいることに感謝し、また自らに対しても困難を乗り越え耐え続けた自分が愛おしく感じる。後は爆睡・・・。自分が自分自身を認めてあげること、さらに仲間と共に努力し成長できる経験。共に成長し続けられる社会の素晴らしさを、24時間100km歩破チャレンジ大会を通じて感じるのです。
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  • (3)個性を認める合う社会。
    それぞれの個性を大切にし、否定ではなく認め合える社会。
    地球上には77億人の人が住んでいる。しかし、全く同じ顔をしている人はただ一人もいない。双子であっても、もちろん似てはいるけれど、必ずどこか違うもの。人間は一人ひとりが個性を持って生きている。ですから、一人ひとりの個性を大切にして、私自身にしかないものを、もっともっと伸ばしてあげて、一人ひとりが個性の中から、自分の生きる意味や価値を見出して生きている。あなたは世の中にたった一人の存在なんです。ですから、それを信じて、自分を信じて、個性を活かしきって生きることが大切だと思うのです。
  •  時には嫌な個性もあるでしょう。しかし人間の森文明は、嫌な相手というものは自分にないものを持っていると理解します。逆に、その嫌な相手から自分にない違いを学ぶことや、自分にないものを得るために表れてくれた大切な人だという解釈をします。自然は陰と陽、明と暗、男と女、善と悪、昼と夜、表と裏、電気も+と-と、すべては二極で調和を保っていると考えています。正反対な二つの個性がバランスを取っている。これが大局的に見た自然な理解ではないかと思う。相手の善も悪も、自分の善も悪も、それは人間の持つ個性であると解釈できれば、その個性の両面をひっくるめて大きく認め合う社会が争いがなくなり、かつ共に成長できる理想の社会であると考えているのです。
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  • (4)全体として大きな調和を尊重する社会。
    お互いの個性を尊重しながらも、全体としては調和の取れた社会。
    西洋的には「勝つ事」が一番正しいという価値観です。東洋的価値観は、力を合わせてお互いがより良くなるという価値観です。
    西洋的価値観の中には善と悪があれば、一方的に悪を叩くか排除します。一見正しく見えるのですが、悪には悪にならなければならない理由があるわけです。両者を対立関係によって解決できるものではなく、東洋的価値観では中庸の德という対処方法があります。中するというのは、より高い次元を目指すという解釈です。お互いの個性の違いを活かしてより高次元な段階を目指す。敵対する相手を戦いによって屈服させると、その反動で必ず恨みが残る。西洋的には戦いによって自分たちの価値観に統一するという考え方です。しかし東洋的に考えは、統一ではなく、「統合」という方法を取る。統一は相手の価値観を完全に否定して、こちらの価値観に相手を統一しますが、統合はお互いの価値観を認め合い理解し合う努力を行うことで、お互いに力を合わせてより良くなるように配慮します。これが統合です。そのためには両方が高い見地、全体として大きな見地からみることが必要となる。戦って勝つ事よりも、もっと素晴らしいことはお互いに力を合わせてより良くなることです。
    もう一つ例に挙げると、西洋的価値観では経営者は労働者から労働の成果として搾取するという考え方ですが、東洋的価値観は、経営者は社員のことを家族と同じように大切にして、経営者も社員もお互いがお互いの得意分野で協力し合って、尊敬し合って全体として調和しながらも目的を達成するという会社を目指しています。
    西洋的価値観は対立を生み、東洋的価値観は調和を重んじるという意味においては、全く相反する価値観を持っている。我々が考えている人間の森文明とは、まさに全体として調和がとれている社会を目指しているのです。
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  • (5)自立社会。
    官僚統制的、すなわち上から指示され管理されることによる統制ではなく、自立的コントロールによって運営される社会。
    上司から指示されて、嫌なことでもやらされる。そんな仕事が人生を掛けてやる仕事だろうか。今の仕事に意味と価値を見出して、この仕事に生きがいを感じて誇りをもってやっているだろうか。いや、それともこの仕事は確かに儲かるけれども、お客さんのためにならない仕事だとか。会社は利益を追求するものだけれども、お金儲けのためなら何をやっても良いという仕事で、果たして自分自身が誇りを持った仕事が出来るだろうか。
    自立して仕事をするということは、自分の仕事に誇りを持ち、自分の仕事を心から楽しみ生きがいを感じるものでないと続けられない。顧客から感謝され、社員から尊敬される仕事こそが、天職というものではないか。今の仕事に情熱を燃やしやっているか。自立して生きる社会とは、主体的に生きて、やりがいと生きがいを持っている社会をつくりたい。
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  • (6)謙虚な社会。お互いが譲り合いの精神で自己を捧げ合う社会。
    お互いが譲り合いの精神で、謙虚に、自己を人のために捧げ合う社会。
    謙虚とは、相手に譲ってあげたいという「愛」すなわち優しさを持つことですが、そのためには命の根源とは何かを知ることでしょう。命の根源を知ることが出来れば、自然と謙虚になり愛の感情が生まれる。
    多くの人は、今ここにある自分の肉体こそが命であると思っている。しかし、人間の肉体だけが命ではないのです。人間の身体だけみてもそのことがよく理解できます。肉体には60兆個の細胞でできていると言われています。その60兆個の中の一つひとつの細胞がそれぞれ生きていて、その一つひとつの生きている細胞が60兆個集まって、一つの命かのように調和している。それが人間の姿を形成している。しかもその一つひとつの細胞は日々新陳代謝を繰り返し、80日程度で一つひとつの細胞は死に絶え、すべて新しい細胞に生まれ変わりながら生きている。
    命は一つひとつの細胞の集合体として人間の姿を形成しているのです。その一つひとつの細胞が命というよりも、全体を調和させているもの、意志のような形のない命があるとしか思えない。スピリチュアルな話でもなく、事実を見ているだけで、生かされている命だと思える。宇宙も地球も人間もすべての物は大きな一つの生命体と考えるのが自然であると私は考えているのです。
    人間は太陽から光をもらい、土や水から養分をもらい、野菜も果物も肉も魚も、全ては自然の中から生み出されてきたものを食べて自分の体の一部に変化させて生きているのです。
    宇宙の中にあるありとあらゆるものがお互いの特徴や個性を使て、助け合って、協力し合って、みんなで生きている。私は私一人の人間だという凝り固まった価値観を脱ぎ去ってみると、私自身も60兆の命の集合体であるけれども、地球や宇宙も人間も命はすべては繋がっていて、大きな生命の中の一つが自分であるという理解ができると、自分の命も他のすべての命も同じ価値があり、そのすべての命を支えたいという大きな愛が生まれる気がする。すると、自己中心的な発想が自然となくなってくる。宇宙も地球も人間もすべては大きな一つの命の中であると考えられるようになると、自分の肉体は例え朽ち果てたとしても、自然の摂理の中の一つの変化と進化の過程であると理解できる。宇宙や地球という全体という大きな命の中で生き続けることが出来る。
    命という定義を「有限」から「無限」の命だと理解することが出来れば、死は怖いものではなくなるし、肉体を持っている80年程度の期間に、誰かの為とか、自分の持っている個性を生かして、大きな命の中で、自分が果たすべき役割を見つけて、全力投球することが出来るのではないか。
    命の概念をこのように理解できれば、人生が変わるだけでなく謙虚になれる。人間の森文明とは、この価値観を共有することで、自分のためだけに生きるという考え方ではなく、周りの人のために働くという自然な動きとなり、お互いが謙虚になり、譲り合う精神を持って自己を捧げ合う社会になると考えている。

このように、人間の森文明で考えている価値観は、自然の摂理や原理原則という真理を学ぶこと、そしてお互いの人間性を高め、みんなで安心して幸せに生きられる社会を作ることによってできる社会を「人間の森文明」と定義しているのである。

人間の森大学で学ぶテーマの概要

  • (1)人生の目的とは何かを知る。
    ・命より大切なものがあるということ。
    ・命をかけても惜しくないものを見つける。
    ・自分自身の人生の目的を知る。
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  • (2)幸せに生きるためにどうすればいいか。
    ・真理を知ること。
    ・人のお役に立つこと。
    ・信頼する仲間を持つこと。
    ・愛する家族をつくること。
  • ・人間は行くところ(仕事)と、帰る場所(家族)を持つ。
    ・一生涯貫く仕事を持つこと。
    ・健康で強靭な肉体をつくること。
  •  24時間100km歩破チャレンジ大会で強靭な精神と肉体を作る。
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  • (3)仕事こそ人生の目的そのものである。
    ・仕事は人生の目的そのものであること。
    ・仕事は人を喜ばせるためにあること。
    ・仕事が生きがいになると人生はバラ色に変わること。
  • ・仕事は人生のすべてのものが得られる。
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  • (4)常にチャレンジしつづける。
    ・恐れることが人生を台無しにしている。
  • ・世の中にはほとんど恐れるものはないんだということ。
  • ・一生若くあるためには幾つになってもチャレンジすること。
  • ・若さを保つための唯一の方法はやるべき事を持つこと。
  •  
  • (5)前向き思考。プラス思考。
    ・人生、生きているだけで丸儲けだということ。
    ・常にプラス思考であり続けること。
    ・マイナス思考が人生を台無しにしてしまう。
  • ・人間、明るく、楽しく生きていこうよ。
  •  
  • (6)一生青春。
    ・何歳になっても青春し続けられること。
    ・学ぶことは楽しい。
  • ・幾つになっても子供の心を失わない。
  • ・趣味、楽しみ、没頭する。
  • ・燃えて生きる。
    ・肉体は鍛えれば強くなる。15歳は確実に若返る。
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  • (7)身の回りに起きることはすべて必然である。
    ・病気は悪いものではない。病気には意味と価値がある。
    ・病気にならないと思えば病気にはならない。
  • ・悪は必要。善は偽善。
  • ・最も醜い力を、もっとも美しく燃え上がらせる。
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  • (8)人生は進化と変化を繰り返している。
    ・今の常識は当てにならない。
    ・常識という価値観が大きく変わる。
    ・正しいことも永遠に正しいとは限らない。
    ・この世にあるものは、全てあるようでない。諸行無常、諸法無我。
  • ・人間の肉体も細胞も進化と変化を繰り返している。
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  • (9)陰と陽、二極で成り立っている。
    ・どんな人でも長所半分、短所半分であること。
    ・陰と陽、善と悪、常に二つの対局でバランスを取っている。
    ・もっとも醜い力は、最も美しい力に転換できること。
    ・善も悪もすべては必要だから存在するということ。
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  • (10)人間はやった通りになる。
    ・長い目で見ると必ず結果は一番良いところに着地する。予定調和。
  • ・太る、それは太ることをしてきたから。痩せたければ、痩せるように過ごせばいい。
  • ・病気、その原因は自分が作っている。
  • ・今は、10年前にやっていた結果。10年先は、今やっていることの結果。
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  • (11)物事は解釈力一つで善にも悪にも変えられる。
  • ・嫌なことが起きる。それは自分が招いたもの。
  • ・良いことが起きる。それは自分の努力の賜りもの。
  • ・肯定的解釈力ができれば、人生は幸せ。あんなことがあったからこそ今がある。
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  • (12)高い志を持つ。
    ・理想を高く持つこと。
    ・夢を持ち続けること。
  • ・希望を持つ。これが出来れば老いることはない。

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