2020年10月15日 第71回 仏教講座 テーマ「自力、他力ついて」僧侶名倉幹先生 75分
ニューヨークに住む僧侶名倉幹先生から学ぶ仏教。
テーマ「自力、他力ついて」
引用文: 「自力というは、わがみをたのみ、わがこころをたのむ。わがちからをはげみ、わがさまざまの善根をたのむひとなり。」
(一念多念文意 親鸞作) 「回心(えしん)というは、自力の心を翻し捨つるをいうなり。」(唯信鈔文意 親鸞作)
「ありがたいな ごおん思えば みなごおん この才市も ごおんでできました」(才市)
親鸞聖人の作られた正信偈の続き: 能発一念喜愛心 不断煩悩得涅槃 凡聖逆謗斉回入 如衆水入海一味 摂取心光常照護 已能雖破無明闇 貪愛瞋憎之雲霧 常覆真実信心天 譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇
よく一念喜愛の心を発すれば、煩悩を断ぜずして涅槃を得るなり。
凡聖、逆謗、ひとしく回入すれば、衆水、海に入りて一味なるがごとし。
摂取の心光、常に照護したまう。すでによく無明の闇を破すといえども、 貪愛・瞋憎の雲霧、常に真実信心の天に覆えり。
たとえば、日光の雲霧に覆わるれども、雲霧の下、明らかにして闇きことなきがごとし。
(蜂屋賢喜代「正信偈講話」第2篇第8、9章 参照)